2016.7.15
アプローチは得意な距離で!あえて距離を残すクラブ選択が事態を好転させるきっかけに!

※この記事は2015年9月7日に公開された記事を再編集しております。
こんにちは。
ゴルフィ公式ライターの宮下知子です。
早速ですが、皆さん、ご自分の得意クラブは何ですか?
え? 好きなクラブはあるけど、得意なクラブはない?
そうですか。では質問を変えましょう。
ドライバー、ウッド、ユーティリティー、アイアン、アプローチの中で苦手なものはどれですか?
…
…
…
はい、では、苦手なのはアプローチという声が聞けたところで、いや私が言ったのですが、今回は、そんな”アプローチがトラウマ”という方にぜひ読んでいただきたいテーマでお送りしたいと思います。

特にミスショットもなく、ボギーオンできる距離に寄せたのに、終わってみればダボやトリ。
ピンまでの距離も近いのに、アプローチがうまく打てない。
まったく寄ってくれない。
しかも微妙な距離が残ったアプローチ、いやですよねぇ。
グリーンに乗るかどうかが気になってヘッドアップ→トップしてグリーンオーバー。
グリーンに近すぎて萎縮→ショートしてカラー止まり。力み過ぎて思い切りダフる→芝が傷ついただけ、等。
アプローチへの苦手意識がこんな時に頭をもたげ、臍を噛む思いでスコアカードをにらんだりすることも多々。
ではなぜ、アプローチがうまくいかないのかと考えてみると、技術の問題以前のアプローチショットの特異性が浮かんできました。

そもそも、ゴルフでは長いクラブになるほど難しいと言われます。
スプーンを苦手とする人は多いですし、一番難しいのはドライバーのはず。
しかし、これらのクラブはすべて目標とすべき飛距離が決まっています。
私の場合はドライバーで180yd~。スプーンが160yd、9番ウッドで125yd、7番アイアンでは110ydといった具合です。
構えたら、あとはフルショットするだけ。何よりボールを落としてもいいエリアは広いので、ある意味で気が楽です。
しかし、アプローチはそう単純ではありません。
目指すべき距離がその都度違います。しかも、ライが悪かったり、バンカーや池越えが必要だったり、グリーンが見えなかったり等、二重苦三重苦の場合もあります。
さらに、狙うべきは限られたグリーンというエリア。かつ、直径4.25インチ(108ミリメートル)のカップからワンピン以内が理想。
何よりイヤなのは、グリーンを外してしまうと、今よりもっと離れてしまう可能性もあるという点です。
悩みながら打つと、ボールが気になってヘッドアップして…と悪循環に陥ります。

そんな時、ちょっと発想の転換をしてみて欲しいのです。
アプローチがうまくいかないなら、“アプローチをしない”という選択肢を選んでみませんか?”アプローチをしない”とは、あえて長い距離を残す、つまり得意クラブの距離を残すのです。
例えば、残り200ydのパー5。ユーティリティーで狙えるけれど、手前に池がある。ならば確実に2打で乗せるために、池の手前で刻む手段を取ることもありますよね。それと同じです。
レディースティーで言えば、340ヤードのパー4のコースの場合、ドライバーで180ヤード程度飛べば、残りは160ヤード。
スプーンで2オンが狙えます。しかし、ショートやオーバーの懸念もあり、そうなると微妙な距離のアプローチの必要性が出てきます。
だったら発想を転換し、
ドライバー(180ヤード)+PW(80ヤード)+PW(80ヤード)=340ヤード(3オン)
という、ピッチングウェッジを2回使う狙い方に変更してみるのです。
とりあえずグリーン近くに進めよう!ではなく、グリーンを狙いやすいところに落とそうへの発想転換です。
いわばプレグリーン(グリーンを狙うためのグリーン)を目指して打つようなもの。
そうです、いわゆる”コースマネジメント”です。
コースマネジメントの事を考え出すと、グリーンの傾斜やピンの位置も気になり出し、また、一打を嘆かず、冷静なスコアメイクが考えられるようになります。
アプローチをしない!という選択をするだけで、何だかプレースタイルさえ変わる気がしませんか?

コースマネジメントと言えば、ゴルフ場を予約したらレイアウトを印刷し夜な夜な眺めては「ここに打って、次はここで」と、研究する友人がいます。
何でもゴルフの前の晩は楽しみ過ぎて、興奮して寝られないとか。
月に数回のレッスンにも通っていて、ゴルフ歴は4年ほどでしょうか。
しかし悲しいかな、まだ100は切れず。
どんなに頑張っても、どうしても飛距離が足りないのですって。レディースティー、ちょっと距離があり過ぎません?というのが彼女の口癖。
というわけで、次回以降、そんなテーマでお送りできるよう調査を進めてまいります。
この記事を書いたライター

宮下 知子【ゴルフィ公式ライター】
アマチュア目線でわかりやすく、ユニークな視点で面白く!自身の経験も交えながら、ゴルフにまつわる様々な情報をお届けします。
http://golfee.jp/author/t.miyashita