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ゴルフ小説|こちら港区ゴルフィ編集部 第1話 ~自分のための”ゴルフ解説”に出会える”ゴルフィ”で一石二鳥を狙う!~

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TRACKMANで弾道測定してきた

オーガスタの空は、どこまでも青く澄み切っている。


マスターズ最終日18番ホール。最終組で出た僕は2打差でトップ。


すでに2打目はピンそば4メートルにグリーンオン。勝利は確実だ。


パトロンの拍手が聞こえる。


爽やかな風が頬を撫でる。


声援に、僕は手を挙げて答える。


僕の数歩後ろを歩いているのは、松山英樹だ。最終日同組でここまで二人でマッチプレイさながらに競り合ってきた。16番パー3での松山のティーショットは不運にも池の中に消えた。そこで差が開いた。


そう、日本人初のマスターズ制覇は松山ではなく、僕だ。


松山が勝利確実の僕に向かって笑顔を向けてくれている。


まぁそうだ。4メートルのパットを入れれば文句なし、3パットでも優勝だ。


松山はティーショットを林に入れ、3打目で10メートルのところにグリーンオン。寄せるのも厳しいはずだ。それでも松山は寄せてきた。 さすがだ。松山はタップインし、僕にもう一度笑顔を見せる。


あとは僕のパットだ。緊張はない。栄光は、もう手中にある。それでも空に向かってひとつ大きく息をはいてみる。


空の青さは眩しいくらいだ。いつものルーティン。ゆっくりとテイクバックしてパターを振り出す。

コツン、少しパンチが入ったか。カップをなめて、1メートルオーバー。


「オウッ」


パトロンのため息がグリーン全体を包み込む。


まあ、いいだろう。問題ない。少し僕は笑顔を見せてみる。万一、これを外しても優勝は変わらない。


それでもこれは入れる。マークしてもう一度ボールをセット。


ゆっくり振り出し、ヒット。あれっ? 入らない。


今度は50センチ。これを入れればいい。


あれ? また入らない。あれ? あれ? あれ?



「おい! タジィ。おい!」

「あれ? あれ?」

「あれ? じゃねえんだよ。また妄想か!」

「す、すみません」

「いつまで寝てるんだよ。年始から正月疲れなのかと思って様子見てやったらもう1ヶ月もこんな感じか。気持ち悪い笑顔で寝やがって」

「いやあ、いまマスターズの最終組で…」

「はっ? 最近、妄想が過ぎるんじゃないか? あの東なんとかっていうへたれライターに感化されすぎなんだよ!!」


僕は最近、疲れている。最近というか、年末からずっとだ。

ゴルフィ編集部で仕事をはじめて2年。もともとゴルフが好きで、いまのようなゴルフのウェブサイトの仕事をできるのは本当に幸せだと思ってはいる。でも、働き過ぎなような気もする。

それでもゴルフ関係の仕事は楽しい。ただ、睡眠不足で完オチし、今日も編集長のジャンボ田崎さんに怒られたというわけだ。


編集長の田崎さんは、まぁお察しのとおり、ジャンボ尾崎の熱烈なファンだ。僕が入社した時に、ジャンボと呼んでくれと言った。身長168センチ、ガリガリ体型でまったくジャンボ感ゼロなのだが。

ただし、ゴルフは意外に上手くて、つねに80台前半でまわる。ドライバーも力感ゼロのアドレスから250ヤード近くは飛ばす。アイアンも小技もそつない。見習いたい。


僕が寝ぼけながら、パソコンのキーボードをたたき始めると、またジャンボさんの声が飛んでくる。


「タジィ、知ってるか。『逃げ恥』の”恋ダンス”女子プロバージョンがあるんだってよ。聞いた話では、ボミちゃんとハヌルちゃんを先頭にジエ菩薩とチヒ姉さんとかの韓国バージョンと、笠ちゃんと桃ちゃん、有村さん、一ノ瀬さんの熊本連合バージョンがあんだとよ。そっちはやっぱり古閑の姉貴の鶴の一声で実現したらしいぞ!」


「ジャンボさん、それって無理ありません?それ、きっとガセですよ。そりゃ、あったら見たいけど、今度は誰に吹き込まれたんすか?」


またジャンボさんは騙されていた。いつもこの手の情報にひっかかる。ひっかかるといっても結局、事実確認をするので、大ごとにはならないのだが、未確認で僕にバンバン「ネットで探せ!」「どこどこ行け!」だのといろいろ振ってくるので大変なのだ。


それと、プロゴルファーに勝手に、妙なあだ名をつけるのもめんどくさい。

一瞬、「ダレ?」と思ってしまう。どうにもナチュラルに仕事を前に進ませることが、苦手なタイプの人なのだ。いい人なのだが…。


「そっかぁ? 最近じゃ、あっても不思議はないんじゃねえかあ。まあ、ひとまず探してみてくれよ」


そんなこんなで、僕は港区のとあるビルの”ゴルフィ編集部”で今日も働いている。


新しい年を迎え、目標がある。

ゴルフのスコアアップ。去年から”ミスのミルフィーユ状態”が頻発し、100オーバーを連発、散々だったので発奮しようと思っている。なんとか、安定して90前後を出せるようになりたい。”ゴルフィの記事”で、それを実現したいのだ。


ゴルフ上達はやはり難しい。雑誌や単行本やビデオにウェブにいろいろなところで、スイングや心構えなどの解説があるというのに、自分に向いた(自分が上達できる)解説に出会うのはなかなか簡単ではない。だからこそ、巷にはごまんと”ゴルフ解説”なるものが氾濫しているのだろう。


とにもかくにも、自分のための”ゴルフ解説”に出会うこと。これが大事。きっと”ゴルフィの記事”で見つけます。各ライターさん入魂の原稿をしっかり編集し、内容をじっくり咀嚼して、スコアアップを実現したい!

仕事も趣味もイケる、ゴルフィ編集部。一石二鳥に感謝です、ジャンボさん。



つづく



この記事を書いたライター

東龍太郎

東龍太郎

1年中カラダのどこかが痛い満身創痍の“へたれゴルファー”。アマならではの、ゆるいゴルフネタをご提供!

http://golfee.jp/
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