2016.11.18
ゴルフは風が読めたらもっと楽しくなる~風の読み方教えます~

※この記事は2015年10月9日に公開された記事を再編集しております。
こんにちは。
ゴルフィ公式ライターのrinokamです。
ゴルフが上手くなってくると、自分のスイングだけではなく、コース内の様々なものが気になってくると思います。
バンカーや池などのハザード、ボールのライの状況、コースの傾斜などですね。
そういった状況判断をしながらプレーをするのが、ゴルフの醍醐味の一つですし、いわゆるコースマネジメントに繋がります。
その中でも”風“は重要なポイントです。
気になってくると、気になってしょうがない風の向き。
風によっては2、3番手程の距離が変わってきますから、大変重要な判断です。
しかしどうやって風を読んだらいいのでしょうか?
という事で今回は、風の読み方を説明したいと思います。

もっとも基本的な風の読み方です。
なんとなく顔に風があたるのを感じたり、後ろから風が吹いているのが理解できたりすれればいいのです。
そして、これはフォローやアゲンストだと、自分で決断できれば、OKです。
また、芝をちぎって空中に散らす方法がありますが、これも一つの方法です。
目で確認ができますし、芝の散らばり方で強さも分かります。
まずは、風を体で感じることが習慣になれば良し、と思ってください。

空を見上げて、雲がどちらの方向に流れているか分かりますか?
特に低い位置の雲が、速く流れていたら要注意です。
一番球に影響が出る風です。
更に木や草を見てみると、風で揺れていますね。それを見て、どの方向へ吹いているのか確認してください。
1本の木で分かりにくい場合は、林を見るようにしてください。
横風の判断も、ホールの左右にある林を見ると参考になります。
右の林と左の林のどちらの方がよく揺れていますか?
左の林の方の木が揺れていたら、右からの風が強いという事になります。
さらにホールによっては、隣のホールのピンフラッグが見えるところもあると思います。
隣ホールのフラッグの動きを、普段から見るクセをつけるといいですね。

大体の風の流れが掴めてきたら、今度はそのコース特有の風を探します。
例えば、グリーンの後ろに大きな山壁があって、フォローの風が壁にあたって、グリーン周りだけアゲンストになるというようなものです。
結構フォローなのに意外と飛距離が伸びないなどの場合に考えられる状況です。
コースの中にある林の切れ目や谷・山、更には近隣の建物などがコースの風を変えることがあるのです。風の通り道、風の吹き溜まりが分かるようになったら、かなりの上級レベルです。
これは、なかなか難しいのですが、実はキャディさんが情報を持っていることがあります。
毎日同じコースにいるキャディさんが、「何故かここはいつもアゲンストなのよ~」などと言っているのを聞き漏らさないようにしましょう。
体感で感じる風や、雲の流れ・木々の揺れから大まかな流れを感じ、更にコースの中を吹き抜ける風の動きがイメージできるようになったら、完璧です。

これは、風を読むセンスがなくてもでき、そして非常に役立ちます。
最近は天気予報サイトを見ると、非常にピンポイントな予報をしています。しかも風も確認できますので、ぜひコースの風を調べてください。
時間によっても変化すると思いますが、大体でいいです。
当日、東南の風が吹く予報だったら、コース全体図に大きくマジック等で東南の風を矢印→で書き込んでしまうのです。
各ホールは少しずつ方向が変わりますので、コースの全体図を見ると、どの方向が基本の風の向きかが分かるので、とても便利です。
基本の風が分かると、悩んだ時に決断しやすくなります。
ぜひ試してみてください。

プロのトーナメントで、ショートホールになると帯同キャディさんが、突然煙草を吸いだす光景を見ることがあります。
煙草の煙は目で見えますし、かなり上空まで確認する事ができるからです。
もちろん表向きは休憩です。
あまりいい光景ではありませんが、急いで煙草を吸っているキャディさんを見かけたら、「マナーが悪い!」と思う前に、「あぁ、いろいろ大変だな」と、温かい目で見てあげてください。
今回は風の読み方に焦点を当てていますので、飛距離への影響はまた次回にしたいと思いますが、自分自身で風とのバランスを探してみてください。
風を読めたら、もっとゴルフが楽しくなると思いますよ。
この記事を書いたライター

rinokam【ゴルフィ公式ライター】
某トーナメントコースでのキャディ歴10年で、1万人以上のゴルファーを観察。ゴルフの面白さを、キャディとゴルファーの両目線でお伝えします。
http://golfee.jp/