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ゴルフクラブのシャフトの秘密を知る恐怖に立ち向かう|クラブを使いこなすために絶対に知っておきたい

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TRACKMANで弾道測定してきた

こんにちは。ロマンチック派ゴルフ作家の篠原です。


篠原 嗣典

篠原 嗣典

ロマンチック派ゴルフ作家。中学でゴルフデビューして約40年。ゴルフの歴史、用具、コースなどの知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。



ゴルフクラブは、極端に書くと、ヘッドとシャフトとグリップを組み立てて作られています。

近代ゴルフ史において、この3つのパーツの素材と加工の革命がゴルフを爆発的に面白くしてきました。



ゴルフクラブ

ヘッドが最もわかりやすく進化を繰り返してきました。弓などを作る武器職人の知識と工夫が木製のヘッドに注がれたのが始まりで、鍛冶職人がアイアンヘッドを作り出し、20世紀になってカーボン繊維素材や様々な合金を使うことで、ゴルフ史上最高の飛距離と方向性をもたらし、21世紀になったのです。

ボールまでを含めたゴルフ用具の進化は、ときとして、打ち方を変える大革命を起こしているのです。


シャフトは軽く、加工しやすいものを見つけて、細くても折れないものを求める歴史が始まりでした。

その後、アイアンがロフトごとに距離を打ち分けるようになってきた20世紀の初頭に、ボールがゴム製になって重くなったこともあって、もっと頑丈で、品質が均一したものが求められるようになりました。


パイプのような形状の金属シャフトが作られて、たった10数年で世界中のゴルファーは木製のシャフトを手放して、金属のシャフトが装着されたクラブを使うようになったのです。

ちなみに、初期のシャフトは六角形をしていたそうです。これは、円形に加工するのが難しかったことと、六角形のほうが強度が保てたのが理由のようです。



ゴルファーたちのスイングの大改革

シャフトが金属になって、ゴルファーたちにスイングの大改革が生まれます。

木製のヒッコリーシャフトでは、タイミングを重視した、手打ちのようなパンチショットが主流でしたが、金属シャフトは身体の捻転を利用した現在に繋がるハイフィニッシュのスイングを可能にしたのです。


シャフトは、どんどん進化しました。円形になり、ステップと呼ばれる段になった構造も取り入れ、20世紀の中頃には現在の硬度である『R』『S』『X』という硬度も生まれました。


20世紀の後半になると、カーボン繊維素材でシャフトを作るようになりました。

金属より軽いのに、強度は自由に設計することができるカーボンシャフトは、当初、素材の炭素の色で黒く加工したために『ブラックシャフト』と呼ばれました。現在でも、オールドゴルファーの中にはカーボンシャフトではなく、『ブラックシャフト』と呼ぶゴルファーがいます。


21世紀になってもシャフトの進化は止まっていません。

特許の関係で開発しても販売ができなかった技術的な余地が残されていたので、金属のシャフトも次々に新しいものが市場に出てきていますし、カーボン素材のシャフトも一昔前には無理だと考えられていた限界まで軽いのに、強度も硬度もしっかりしているシャフトも生まれています。



カーボンシャフトの精度

現在では、設計通りのものができるという精度ではカーボン繊維素材のシャフトは金属製のシャフトを越えたといわれています。メーカーがスイングマシーンで実際にボールを打ってデータを取る場合には、精度の問題でカーボン繊維素材のシャフトを使うようになっているのが、その証明です。


では、どうして、トッププロはアイアンに装着するのを金属のシャフトにしているのでしょうか?

精度が高いことを求められるのであれば、カーボン繊維素材のシャフトのほうが良いはずです。


これは、振動吸収性能が関係しています。金属は振動を伝えやすい素材ですが、カーボン繊維素材などの樹脂系のものは、振動を吸収してしまうのです。手に自分が思っているような手応えが伝わらないクラブは、どんなに精度が高くとも使えないと判断するようです。

カーボン繊維素材のシャフトを装着したアイアンを使っている女子プロゴルファーでも、ウェッジだけは金属だったりするのは、しっかりとした手応えが欲しいからなのです。



シャフトのスペック

最後に、ゴルフ史上最高に進化したゴルフ用具を使っている私たちですが、シャフトにおいて一つだけ困ったことがあります。

『R』『S』『X』などのシャフトの硬度のスペックは、非常に重要なものです。先調子とか、手元調子なんかも重要です。

当たり前のようなスペックですが、これらのシャフトのスペックには業界内で統一基準がないのです。


A社の『S』シャフトは、B社の『R』シャフトと同じ硬度というようなことが、現場ではよく起こるのです。

米国仕様のクラブを買ったら、どういう訳か、全くボールが上がらなくて泣く泣く手放した、というケースも、米国市場のほうが同じスペックでも固めに設定されていることが原因で起きているのです。


シャフトのスペックの統一基準は、かなり昔から必要だといわれ続けていますが、現在でも全く実現される見通しはないのです。

その他の要素もあって、統一の基準を作ることがゴルファーの利益にはならずに誤解を招くという意見もありますし、フィッティングの際には、現場ではそれぞれのプラスマイナスを知った上で薦めてくれるので、辛うじて大問題にはならないようになっています。

しかし、せっかくの買い物がスペックのせいで台無しになることも多々あるのも事実です。基本的なスペックだけでも、統一した基準ができることを祈るしかありません。



ゴルフクラブの進化

シャフト選びは、最終的には信じるものが救われる魔法的なものだという考え方もあります。

とはいっても、本当に自分に合っているシャフトは、とんでもなくゴルフを楽にしてくれます。いずれにしても、自分だけの秘密のシャフトがあることは幸せです。


ゴルフクラブは進化し続けています。10年後には、このような話が笑い話になることもあり得ます。

慎重にすることが正解とは言い切れませんが、勢いや口コミだけではなく、自分のゴルフを冷静に見つめながら悩みながら自分のクラブを選びましょう。ゴルフの悩みの中で、用具選びの悩みが一番幸せな悩みなのです。



この記事を書いたライター

篠原 嗣典

篠原 嗣典

ロマンチック派ゴルフ作家。中学でゴルフデビューして約40年。ゴルフの歴史、用具、コースなどの知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。

http://blog.goo.ne.jp/golfplanet
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  • ゴルフの主治医|倶楽部ゴルフジョイ
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