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ウェッジを使い分けるための謎解き|クラブを使いこなすために絶対に知っておきたい

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TRACKMANで弾道測定してきた

こんにちは。ロマン派ゴルフ作家の篠原です。


篠原 嗣典

篠原 嗣典

ロマン派ゴルフ作家。中学でゴルフデビューして約40年。ゴルフの歴史、用具、コースなどの知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。



私が初めて自分のゴルフクラブを与えられてゴルフを始めのは1978年(昭和53年)の夏で13歳でした。

真っ白いキャディーバッグの中には、スポルディングのスプーンとベンホーガンの3番~9番アイアン、ピッチングウェッジしか入っていませんでした。パターは選ばせてもらいましたが……

サンドウェッジは入っていませんでした。


1970年代後半のゴルファーの多くは、現在のように好きなウェッジを選んでバッグに入れることは不可能だったのです。

セット売りされているアイアンに、ピッチングウェッジとサンドウェッジという2本のウェッジが入る直前でした。上級者か、クラブに凝っている一部の人が持っているちょっと便利そうなクラブがサンドウェッジだったのです。

私も、90を切れるまでサンドウェッジは必要ないといわれて、憧れていました。30数年前の懐かしい思い出です。


サンドウェッジ

古いクラブに詳しい人は、ここまで読んで、おや? と思った人がいるかもしれません。

冒頭のクラブセッティングの話で、ピッチングウェッジと書いたことです。当時のベンホーガンのアイアンにピッチングウェッジというクラブはなかったのです。わかりやすくするために、便宜的にそう書きました。

ベンホーガンは9番の下のアイアンを『E』という表示にしていました。『equalizer』の略です。意味は調整装置みたいな感じで、アイアンのロフトのストロング化に対応して、9番の下に1本追加して調整ということのようです。


2016年の今、アイアンのセットと同じ数、お店によってはそれより多い数のウェッジが並んでいて、ゴルファーは自由自在に好みのウェッジを選ぶことができます。

ゴルファーによっては、キャディーバッグの中にウェッジが4本入っているケースもあります。本当に良い時代になったものです。

しかし、残念ながら、せっかくウェッジのラインアップが充実しても、なんとなくウェッジを選んでしまって、自分に合うウェッジではないウェッジを無理矢理、苦労しながら使っているゴルファーが多いのです。

種類が多いので、最近では、ロフトでウェッジを呼ぶようになってきましたけど、ウェッジの役割を知る意味で呼び名の歴史を辿ってみましょう。


ウェッジの種類

ウェッジ(wedge)は、くさびという意味です。

打ち込むという意味もあります。ゴルフの黎明期にライが悪いところから打ち込んで脱出するために作られたクラブがウェッジの始まりと言われていますが、単純にヘッドの形状がくさびに似ていたからという説もあります。


ピッチング(pitching)は、縦に上下させるという意味です。

ボールをポンと高く打ち上げるショットをピッチショットといいます。まさに、そういう球を打つためのウェッジということだったのですが、現在では、フルショット用のアイアンという扱いです。


サンドウェッジは(sand wedge)1930年代にジーン・サラゼンが発明したといわれていますが、実は諸説ありで、掘り下げると面白いのですけど、別の機会にしましょう。まさに、バウンスを増やして、バンカーショットを楽にしたウェッジということで、砂のウェッジなわけです。

現在のウェッジの種類のほとんどは、このサンドウェッジが進化したものです。


一文字で刻印されている場合は、ピッチングウェッジは『P』、サンドウェッジは『S』となっています。

冒頭に紹介した時代の少し後の1980年代前半に、日本のゴルフメーカーはセット売りのアイアンを9本組みに増やしました。3番~9番に『P』と『S』を入れたのです。この流れは、世界中に一気に広がっていきます。その結果、ほとんどのゴルファーがピッチングウェッジとサンドウェッジの2本を使うようになりました。『P』と『S』の刻印も普通になっていきました。

再びアイアンのロフトが全体的に立っていく波が来たのは1980年代後半から1990年代です。

ブリヂストンのアイアンが、契約していたジャンボ尾崎プロの要望で3本目のウェッジをアイアンセットに入れます。ピッチングウェッジが他のアイアンの影響でロフトが立ってしまったので、サンドウェッジとの間が開きすぎてしまったのが原因でした。2本のウェッジの間ということで『P/S(ピーエス)』と命名されました。

これがブームになり、各社から次々に同様のウェッジが発売されました。


ジャンボ尾崎のP/S

『A』という刻印のウェッジを売り始めたのはミズノが最初でした。

アプローチウェッジの略という認識のゴルファーが多かったのは、サンドウェッジがバンカー専用でアプローチをするウェッジとして特化していたからです。メーカーによっては『A』をアプローチの略として使っていましたが、先陣を切ったミズノはオルターネイド(alternate)の略だと説明していました。意味は、代用とか、繋ぐです。


続いて出現した刻印は『L』です。ボールを高く打ち上げて、グリーンにポトリと落とすショットをロブ(lob)ショットと呼びますが、その略です。サンドウェッジより更にロフトが寝たウェッジをロブウェッジと呼ぶようになりました。


いろんなウェッジ

現在のウェッジを上手に選ぶために、これらの呼び名の歴史を参考にすると楽なのです。

フルショット用のピッチングウェッジの下のウェッジをピッチングウェッジの距離の一番手の距離差を打てるものにします。

昔の呼び名でいえば『P/S』を自分の飛距離に応じて選ぶのです。

そして、キャディーバッグの中身を確認して、あと1本であれば、バンカーとアプローチの両方で使える前提でチョイスしていきます。

あと2本加えられるなら、アプローチに使うものとバンカーに使うものを別にすることもできます。


ウェッジのラインナップ

誰でもゴーニー、ゴッパチという52度と58度のウェッジという時代は終わりつつあります。市場のウェッジのラインナップがそれを証明しています。

ショートゲームはスコアに直結するので、適当なウェッジで苦労するのはもったいないのです。名称ではなく。ロフトでウェッジを呼ぶ時代に生きるゴルファーは、その数字を選んだ意味を説明できるのが正解なのです。



この記事を書いたライター

篠原 嗣典

篠原 嗣典

ロマン派ゴルフ作家。中学でゴルフデビューして約40年。ゴルフの歴史、用具、コースなどの知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。

http://blog.goo.ne.jp/golfplanet
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